本日の一品

USB Type-Cケーブルに取り付けて充電以外の機能を使えなくするブロッカー

 空港やホテルなど、スマホ充電用のUSB Type-Cポートを常備している施設は最近増えてきたが、こうした素性の知れないUSB Type-Cポートが増えるにつれ、セキュリティのリスクも指摘されるようになりつつある。実際にデータの盗難やマルウェアの侵入がどのくらいの頻度で発生しているかは不明だが、仕組みとして確かに可能であり、ユーザーの側にも自衛が求められるようになりつつある。

袋入りの簡素なパッケージ
USB Type-C×2に加えてUSB Standard A仕様のアダプター×2も同梱されている

 対策として手っ取り早いのは、充電以外の機能を持たないケーブルを使うことだが、平時からデータ転送も行っている場合、2種類のケーブルを持ち運ぶのは面倒だし、取り違える可能性もある。また充電設備の側がケーブルを用意している場合は、自前で持ち込んだ対処済みのケーブルが使えないこともあるだろう。

見た目はUSB Type-Cのアダプターそのもの
先端はUSB Type-C。口の形状を変更するわけではない
ケーブルに挿す側ももちろんUSB Type-Cだ
USB Type-Cケーブルとの比較。やや長めのUSB端子といったところ

 今回筆者が購入したUSBデータブロッカーはまさにそうした場合のための製品で、USB Type-Cケーブルの先端に取り付けることで、充電以外の機能を使えなくしてくれる。これひとつ持っていれば、素性の知れないUSB Type-Cポートを使う場合でも、セキュリティのリスクを軽減できるというわけだ。ケーブルそのものを用意するのと異なり、相手方の用意したケーブルを使わなくてはいけない場合もこれならば対応できる。

実際に接続したところ。ぶら下げておくためのストラップホールがあればなおよかった

 見た目はUSB Type-Cコネクターの先端に取り付けるアダプターにすぎず、効果も分かりづらい本製品だが、実際にケーブルに取り付けた状態でテスターで確認したところ、充電に必要な結線以外がすべて切断された状態になっていることが確認できた。充電速度に影響は見られなかったので、パフォーマンスの低下を心配する必要もない。

本製品を接続しない状態でのケーブルの結線。すべてのLEDが点灯している
本製品を接続することで充電に必要なVBUS、GND、CC以外の結線は無効化される

 同種のデバイスは多数販売されているが、今回筆者がチョイスした製品は、ボディが半透明というわかりやすい外見の相違があるので、こうした用途の製品であることが一目でわかる。ケーブルとともに携行しやすいようにストラップやバンドなどが取り付けられればなおよかったのだが、これは妥協すべき範囲だろう。

 パッケージにはUSB Type-Cが2個、さらにUSB Standard A仕様の同等品2個の合計4個が入って約2000円。個人的にはUSB Standard Aは特にいらなかったのだが、このコスパであれば文句はない。何かのついで買いの時にでも、入手しておいてはいかがだろうか。

製品発売元実売価格
USBデータブロッカーJSAUX1999円